About Material


< ウール >

 

ウールは羊の毛を原料とする代表的な動物繊維です。

沢山の種類がありますが世界の約50%のウール製品には

メリノ種の羊毛が使用されています。

 

ウールの1番の特徴といえば、保温性の高さです。

ウールは、繊維上で見ると「クリンプ」

と呼ばれる縮れた構造になっています。

 

それらが複雑に絡み合い、繊維内に空気を含むことで

暖かく熱を逃がしにくい構造になっています。

 

吸収性にも優れており暖房の効いた室内でも蒸れにくいです。

ウールは、弾力性に優れているので

シワになりにくく型崩れもしにくい素材です。

 

ウールの表面は、人の髪の毛と同じように薄い膜

「キューティクル」で覆われて油分を含んでいるので、

汚れがつきにくいのも特徴です。

 

主な原産国は

オーストラリア / 中国 / ニュージーランド / 南アフリカ

で日本で使用されているウール製品もほぼ全てが

海外からの輸入で補われています。

 

ウールにもランクがあります。

ウール糸の品質 / ランクは、繊維の細さの表示の

「マイクロン」 「スーパー」 になります。

「マイクロン」は、数値が低いほど

「スーパー」は、数値が高いほど細い繊維となります。

 

ストロングメリノ 23〜25 マイクロン

ミドルメリノ 20〜22マイクロン

ファインメリノ 20〜21マイクロン

エクストラファインメリノ 18.5〜19.5マイクロン

スーパー エクストラファインメリノ 17.5〜16.5マイクロン

 

Super 80's 19.5マイクロン Super 90''s 19.0マイクロン

Super 100's 18.5マイクロン Super 110''s 18.0マイクロン

Super 120's 17.5マイクロン Super 130''s 17.0マイクロン

Super 140's 16.5マイクロン Super 150's 16.0マイクロン

Super 160's 15.5マイクロン Super 170''s 15.0マイクロン

Super 180's 14.5マイクロン Super 190''s 14.0マイクロン

Super 200's 13.5マイクロン Super 210''s 13.0マイクロン

Super 210''s 12.5マイクロン



< カシミヤ >

 

カシミヤは、カシミヤ山羊から取られた毛または、

それらから織った毛織物をさします。

 

名前は、インド北部高山地帯のカシミール地方の綴に

由来してるといわれています。

15世紀にシルクロードを通じてローマに渡ったカシミヤ製品は

極上の暖かさと美しさから貴族の間で流行しました。

 

毛質は細く、密度が高いが軽く、光沢があり柔軟で独特のぬめりがあります。

保温性と保湿性に優れ、生産量が少ない為

「繊維の宝石」と呼ばれ高級素材の代表とされています。

 

カシミヤ山羊の主な生息地は

中国 ( 内モンゴル自治区 / シンチャンウイグル自治区など) や北西部地方

ネパールのヒラヤマ地域、モンゴルとイランの高地などに住み

中国産 (内モンゴル自治区)が世界的にも圧倒的な質を誇るといわれています。

 

また、最高品質のカシミヤは、国際的シンジケートで設立される

CCMI (カシミヤ/キャメルヘア工業会) により保護されています。

 

カシミヤ山羊は、寒暖の厳しい環境の下で生きている為

表面さ剛毛で覆われておりその下に柔毛が密生しています。

 

その柔毛がカシミヤの原料となり

春毛の生え変わる時に拾い集めるか、櫛でといで集める為、手間がかかります。

 

元の色は、ホワイトカシミヤ / グレーカシミヤ / ブラウンカシミヤがあり

良質は柔毛が採れるのは、わずか3〜4年程と言われています。

1頭から約150g〜250gしか取れず、セーターを作るには

カシミヤ山羊約4頭分の毛が必要になります。

 

採取されたカシミヤは、柔毛の含有量、長さ、細さなど世界基準で

定められた格付けに沿って細かく分類されます。

 

1.繊維の長さ/細さ 

2.刺し毛やフケ、植物系の穀物類など不純物が混ざってないか

3.有色繊維の数など

カシミヤの品質基準は上記の項目により等級が分かれます。

 

等級は最高級の特級から始まり特1等級〜9等級まであります。

カシミヤの糸の太さは、約14〜16マイクロンが平均です。

 

整毛業社によって再選別された原毛は

洗毛→整毛を経て、国内外の紡績会社へ送られます。

 

これらの等級(ランク) 、生産量の少なさと手間から高価となります。

カシミヤ繊維は、天然獣毛の中でも圧倒的に軽くて繊細です。

 

カシミヤの糸は、ちぢれ毛状でよく絡み合う為

編み立てられた製品は空気を沢山含み、外気を遮断してくれます。

 

さらにカシミヤ表面にあるキューティクル構造が、空気中の水分の吸収、放湿をおこなうことで一定の温度を保つコントロール機能の役割を果たしてくれます。

非常に細くしなやかで突起が少ないことにより表面はフラットな状態になり

光をまっすぐ反射させ美しい光沢感を生み出します。 



<ベビーカシミヤ>

 

カシミヤのなかでも希少価値の高いベビー・カシミヤ。

ベビーカシミヤとは、※生後12か月未満の子ヤギから採取した産毛を主に、産まれてから冬を越したことのない子ヤギの産毛。

 

 ※当社のベビーカシミヤは、生後6か月未満の子ヤギから採取した産毛を主に、産まれてから冬を越したことのない子ヤギの産毛を使用しています。採毛は毎年7月に行われ、仔山羊の生まれる時期が12月頃から4月頃と差がありますので、12か月未満と括らせていただいています。

 

カシミヤ子山羊(一般的には、生後5か月~1歳未満)から

初めて採毛される、うぶ毛のことです

その毛質は、綿飴のようにふわふわで、

カシミヤのなかでも超高級品に位置づけられています。

 

ベビーカシミヤのニットを1枚つくるには、数十頭ぶんの原毛が必要となり、

稀少性もぐっと高まります。

ベビーカシミヤは、その存在自体がまさに、自然が生んだ奇跡といえます。

 

羊の場合は、体を覆う毛を丸ごと刈り取るため、原毛は一頭あたり3~4kg にもなります。しかしカシミヤ子山羊からは、内側に隠れたうぶ毛のみを採毛するため、最終的に使用できる量は30g ほどと、ごくわずかです。

 

空気のように軽く、手触りは極上、

そして歳月に負けない耐久性も持ち合わせています。

 

そのベビー・カシミヤが生まれるのは、内モンゴル。

壮大な大自然が広がるその地は、寒暖差の激しい気候と険しい地形

乾燥した砂漠地帯という過酷な環境下にあります。

そのため、この土地に生育するヤギは、二重の層になった被毛を発育させます。

 

なぜなら、冬は寒く厳しく、春には砂嵐、夏には猛暑、という気候のなか、外気から身を守るために外側はゴワゴワの毛の層で覆われているのです。その下に守られているのが、繊細でやわらかな被毛。

それがベビー・カシミヤです。

 

採毛は毎年7月に行われ、仔山羊の生まれる時期が

12月頃から4月頃と差があります。

・産地(品種)・色(主にホワイト・ライトグレー・ブラウン)・うぶ毛の含有量・長さ・細さなど、世界基準で定められた格付けに沿って、細かく分類されます。

その後、整毛業者によって再選別された原毛は、洗毛→整毛を経て、国内外の紡績会社へ。

 

また、カシミヤの毛質の善し悪しは、その年の気候条件に大きく左右されるとされ、天候に恵まれなければ格付けの高い毛はごく少量しか手に入りません。このように希少な素材から、ハイクオリティなカシミヤ製品はつくられているのです。

 



< アルティメイトピマコットン >


世界のオーガニック生産量全体のわずか 0.03 % のみ

生産される「アルティメイトピマコットン」。

 

「シー アイランド シード 」をルーツに持ち

ニューメキシコ州の標高1.200mの高地にある「アルバレス ファーム」で

無農薬 、有機農法、 手づみで収穫される

世界トップクラスのオーガニック超長綿です。

 

従来のオーガニックコットンとは一線を画す、超繊維が十分にあり

強度も兼ね備えた素材感が特徴の綿花です。

 

昼夜の寒暖差が大きい標高1.200m の高地で栽培された綿花は

繊維の中空率が高くなり製品にハリとコシを与え、

風合いが非常に長く保たれます。

肌馴染みがよくツヤもあり究極のオーガニックコットンです。



< オーガニックコットン >

 

オーガニックコットンは、一般的に綿畑で大量に使用している

化学肥料や殺虫剤、除草剤などの農薬を2〜3年以上使わず

土壌汚染されていない土地で有機肥料やてんとう虫などを活用して

手間をかけながら自然に栽培されたコットンです。

 

農薬を使用すると、化学物質が土を汚染するだけでなく

染み込み、微生物まで被害を及ぼします。

 

また、コットンの生産地は、発展途上国に多く、コットンを育てる農場で働く

人々は、農薬を買うために借金を背負い、健康被害もある為

深刻な課題となっています。

 

通常コットンは、人工的に枯れ葉剤を使用して葉や茎を早く枯らして

コットンの綿の品質が下がらないうちに刈り取ります。

未熟な状態で機械で刈り取られた綿花は、中空がつぶれ

本来持つ弾力や保湿性などの力を失ってしまいます。

 

オーガニック農法の場合、良い状態の綿花を人の目で判断し早摘みから遅摘み

まで 3 〜 4 段階に分けてひとつづつ丁寧に手積みで収穫されます。

綿花を痛めることがなく、中空がつぶれず空気を含みやすく繊維の柔らかさが

保たれます。



< ジャパンウール >


100 % 国内生産のウール。

     長野県信州新町の高品質な管理下にある長野県信州新町の

純粋なサフォーク種の毛を使用。

 

糸になるまでの過程である原料の洗い、コーチングは

現在国内では基本的にしていない為、

国内生産100%は大変難しいと言われています。



< ヤク >

 

チベット高原やインドのカシミール地方を中心に

標高4.000 〜 6.000m の草原、ツンドラ、岩場などに生息するウシ科の動物。

 

外側の硬くて長い毛は、テントやロープの素材として使用されて

その下にある柔毛を衣服などの素材として使用します。

ミルクもバターなどに加工され食されます。

 

ヤクは、高い保温性と通気性を兼ね備えた素材です。

保温性は、ウールより約30%高いといわれ、通気性は、カシミヤより高いです。

 

毛玉になりにくいという特徴もあります。

ヤクの毛は、14〜20マイクロンの細さとなっており

ウールが苦手な方へおすすめな獣毛です。



<  シルク >

 

シルクの生産は、諸説ありますが紀元前3.000年頃の

中国で始まっていたと言われています。

当時シルクは、金と同等の価値があると考えられていました。

養蚕や絹の製法は、門外不出とされ中国から陸路、海路でインド、ペルシャ方面に輸出されこれが「シルクロード」のはじまりだと言われています。

 

シルクは、蛾の幼虫である蚕 (かいこ) の繭 (まゆ)から

つくられる動物繊維です。

 

フィラメント糸 (超繊維)

繭を作って幼虫から成虫になるまでその中で成長します。

繭は外からやってくる敵や雨や風、雪など自然現象から身を守ることができ多湿や乾燥しないように適切な湿度を保つことができます。また、太陽の紫外線の影響を受けにくいです。

 

シルクは、人間の皮膚と同じタンパク質 (18種のアミノ酸) からできています。

そのため第2の肌といわれています。

 

静電気がおこりにくく冬場のストレスが少ないです。

吸湿性、保湿性、防湿性に優れていて肌の質を高めてくれます。

夏場の汗のかきやすい季節では、

汗を吸い肌の潤いに合わせて保湿、放湿してくれます。

冬場の乾燥しやすい季節では、

保湿を助け快適な肌の湿度を保つことができます。

 

紫外線は蚕の成長を妨げる原因とされています。

その為、シルクは、紫外線を吸収してくれる働きがあります。

紫外線で変色しやすいので注意が必要です。

シルクの生産国は、中国やインド、ウズベキスタン、ブラジルなど

日本もあります。

 

作業工程

養蚕 (ようさん) → 桑を栽培して餌をつくる→ 蚕を成長させる→ 製糸(せいし)

→ 乾燥、貯繭 (ちょけん) → 選繭 (せんけん) → 煮繭 (しゃけん) → そう糸

→ 揚げ返し (あげかえし) → 製品化

< シルクのランク >

 

生糸 (きいと)

天然繊維の中でも超繊維である生糸は、繭をつくる為に、蚕が吐き出した糸そのものである為、毛羽がなく艶があり肌触りがよくその輝きと壮麗なドレープが特徴です。

シルクで最も高価な糸になります。

 

絹紡糸 (けんぼうし)

生糸の製造工程で発生する副産物や生糸にならない繭を崩して紡績した糸。

絹紡糸の柔らかさと上品な光沢が特徴で加工、製品の取り扱いが比較的簡単でコストパフォーマンスにも優れています。

 

紬糸 (ちゅうし)

一般的にノエルシルクといわれています。

絹紡糸の生産工程で発生する

短い落綿 (10〜30mm)を専用の機械で再度糸にしたもの。

特有のネップ (節)がありコットンやリネンのような触り心地です。

副産物を再利用したエシカルな太い絹糸になります。

 

 

< 飼育方法 >

 

家蚕 (マルベリー)

屋内で丁寧に飼育される完全養殖の繭。

温度、湿度、換気など細かい所にまで気を使う必要があります。

桑の葉を栽培して栄養のある葉を与えます。

三角断面の明暗が深い光沢があり高貴な輝きを放ちます。

 

野蚕 (タッサー)

種付けのみ人がおこなう山間半養殖。

希少価値が高くワイルドな野生感のある糸が魅力です。

厳しい自然環境で耐え抜いた

繊維は太く、弾力があり軽量でドライな風合いが特徴です。

 



< 和紙糸 > 

 

和紙の主原料としては、木の皮やコウゾ、ミツマタ、ガンピ、マニラ麻

などの植物が使用されます。

 

はじめにパルプ化工程で地球窯 (製紙に使用される球型の窯)

を使用して強靭なパルプをつくります。

 

次に、抄紙機 (紙を抄く為の機械) にて均一に薄く強い原紙がつくられます。

その後、スリット工程にはいり原紙を高性能なマイクロスリッターで

1mm 〜 4mm 幅に細くスリットしスパイラル状に巻き取り

撚糸工程にはいります。

 

和紙糸の特徴

リネンに似たざらっとした肌触りです。

バクテリアを抑え、抗菌性と防臭性を有します。

( ウィルスの殺菌はしません)

 

綿素材よりも軽く、速乾性に優れた通気性と

夏には、冷涼感冬には、保温力があります。

毛羽 (けば )がないので敏感肌に優しいです。

天然繊維なので焼却しても有害物質が少なく自然に優しいです。



< リネン > 

 

リネンの歴史は古く、紀元前から使われてきた天然素材です。

「麻」とは植物からつくられる繊維の総称のことを指し

寒冷地で育つ亜麻科のフラックスという植物からつくられるリネンも麻の1種ということになります。

 

2019年データでは、フラックス生産量 1位はロシア。 

主な産地は、ベルギー フランス 中国です。

北海道でも2000年ごろから生産しているそうです。

フラックスを刈り、乾燥させ、ブラシですき、繊維にして撚って糸にします。

 

リネンにも種類があり下記がが上質とあげられます。

アイルランド産の亜麻を使用した「アイリッシュリネン」

フランス産の「フレンチリネン」

ベルギー産の「ベルギーリネン」

 

 

「麻」の種類としては、

ラミー ( 苧麻 ちょま )、ジュード ( 黄麻 ) 、ヘンプ (大麻) が有名です。

日本の 家庭用 品質表示法 では、

リネンとラミーのみが「麻」表示を許可されており他の麻繊維は「植物繊維」と表示します。

 

< 特徴 >

他の天然素材とくらべて丈夫で長持ちします。

また、水に濡れることでさらに強度が増します。

 

リネン生地には、繊維と繊維をつなぐノリの役目をしている

ペクチンという多糖類が含まれこれが作用し汚れがしみにくく

落ちやすく生地の毛羽立ちをおさえます。 

 

リネンの繊維は中空(中が空洞) で空気を含みやすく、その空気が余分な熱を逃がすことで夏は涼しく冬は中の空気を保持する為、暖かく感じます。

夏のイメージが強いですが、春夏秋冬と1年を通して使用していただけます。